一条工務店で家を建てると、実際いくらかかるのか。
家づくりを検討していると、やはり気になるのが「最終的にいくら必要だったの?」という部分ではないでしょうか。
わが家は一条工務店のグランスマートで平屋を建てました。
見積書上の施工面積は103.10㎡(約31.19坪)。
土地代や外構費などを除いた、一条工務店への建築工事費は税込34,268,656円でした。
約3,427万円です。
この金額には、
- 建物本体工事
- 建築申請などの費用
- 付帯工事
- 標準仕様外工事(オプション)
- 太陽光・蓄電池
まで含まれています。見積書上では、
建物本体24,045,024円
申請等436,100円
付帯工事1,418,800円
標準仕様外工事3,024,900円
太陽光・蓄電池2,228,500円となっています。
一方、この記事では比較しやすいように、土地代・外構費・登記費用・住宅ローン諸費用・火災保険などは含めません。
この記事では、実際の見積書をもとに、
「建物そのものはいくらだったのか」
「約300万円のオプションに何を採用したのか」
「入居してから、お金をかけてよかったと思うもの」
「逆に、削ってもよかったかもしれないもの」
まで、入居後約1年半の実感と一緒に紹介します。
※掲載している金額は、わが家が契約・見積もりを行った2024年当時のものです。商品価格・地域・施工条件・キャンペーン等によって異なります。
① グランスマート31坪平屋の実際の建築費
② 建物本体・付帯工事・オプション・太陽光の内訳
③ お金をかけてよかったオプション
④ 入居後「削ってもよかったかも」と感じたもの
一条工務店グランスマート31坪平屋の建築費は約3,427万円
最初に結論から。
わが家が一条工務店へ支払う建築工事費として見積もられた金額は、
34,268,656円(税込)
でした。
内訳はこちらです。
| 項目 | 金額 |
|---|---|
| 建物本体工事 | 24,045,024円 |
| 建築申請・その他業務 | 436,100円 |
| 付帯工事 | 1,418,800円 |
| 標準仕様外工事 | 3,024,900円 |
| 太陽光・蓄電池 | 2,228,500円 |
| 税抜合計 | 31,153,324円 |
| 消費税 | 3,115,332円 |
| 建築工事費合計(税込) | 34,268,656円 |

わが家の建築工事費。土地・外構などを除き、税込34,268,656円でした。
なお、建物とは別にかかった外構費は**3,883,000円(税込)**でした。
2台用カーポート、車3台分の土間コンクリート、人工芝、フェンス、物置、天然石アプローチなど、実際の見積もり内訳はこちらで公開しています。
92坪の外構費は約388万円|一条工務店平屋の見積もり内訳と完成後レビュー
建物本体工事は約2,405万円|法人割引も利用
グランスマート準防火仕様の建物本体価格は、割引前で24,535,738円でした。
わが家の場合は勤務先の制度による**法人契約特別割引2%**が適用され、490,714円が差し引かれています。
その結果、建物本体工事は、
24,045,024円
となりました。
一条工務店でも勤務先によって割引制度が使える場合がある
一条工務店は、一般的な「値引き交渉をして数百万円安くしてもらう」というタイプの住宅会社ではない印象でした。
一方で、勤務先や所属団体によっては、提携による割引制度を利用できる場合があります。
わが家では2%の法人割引に加えて、勤務先側の制度から10万円分商品券の給付も受けることができました。
家づくりを始める前には、
勤務先の福利厚生・労働組合・提携サービス
などを一度確認してみることをおすすめします。
制度によっては、住宅会社へ初めて問い合わせる前の申請など、利用条件が決められている場合もあります。
「展示場へ行ってから知った」では使えないケースも考えられるため、先に確認しておくと安心です。
建築申請などの費用は43万6,100円
建物本体とは別に、建築申請などの費用もかかりました。
わが家の場合は、
- 確認申請・長期優良住宅手続き等:416,100円
- BELS申請費用:20,000円
合計で、
436,100円
です。
家づくりの予算を考えるときは、「坪単価×坪数」だけでは実際の支払額にならないことがよく分かります。
付帯工事は141万8,800円
付帯工事の合計は、
1,418,800円
でした。
内訳は次の通りです。
| 付帯工事 | 金額 |
|---|---|
| 仮設工事 | 449,000円 |
| 屋外給水設備工事 | 462,500円 |
| 屋外排水設備工事 | 221,300円 |
| 特別運搬費 | 64,000円 |
| 残土処分費 | 222,000円 |
| 合計 | 1,418,800円 |

建物本体・申請費・付帯工事・標準仕様外工事・太陽光まで記載された実際の見積書です。
オプションは約302万円|わが家が選んだ標準仕様外工事
わが家の標準仕様外工事は、最終的に
3,024,900円
でした。
ただし、もともとのオプション小計は3,596,900円。
そこからキャンペーン・サービス分572,000円が差し引かれています。
約300万円もオプションを追加したと考えるとなかなかの金額ですが、内容を見ると、基礎・屋根・勾配天井・キッチン・照明・収納など幅広い項目が含まれています。
キャンペーン・体験会で57万2,000円分がサービスに
わが家の場合、
グレイスキッチン専用パナソニックフロントオープン食洗機へのグレードアップ:250,000円
と、
グレイスカップボード:322,000円
がサービス対象になりました。
合計すると、
572,000円分
です。
カップボードは住まいの体験会での抽選によるものでした。
家づくりの時期やキャンペーンによって内容は変わりますが、こうしたサービスが最終金額へ与える影響も意外と大きいと感じました。
特に金額が大きかったオプション
オプションの中でも、特に金額が大きかったものをいくつか紹介します。
ベタ基礎|934,200円
標準仕様外工事の中で最も大きかったのがベタ基礎で、
934,200円
でした。
3.5寸勾配の葺き上げ屋根|584,200円
わが家では屋根勾配を変更したため、
葺き上げ屋根施工:584,200円
がかかりました。
さらに、
- 勾配天井:279,000円
も追加されています。
この部分については、後ほど「お金をかけてよかったところ」で詳しく紹介します。
天然御影石のキッチン・カップボード
グレイスキッチンのカウンターを天然御影石へ変更した費用は、
110,000円
カップボード側の天然御影石への変更は、
77,000円
でした。

標準仕様外工事の続き。
勾配天井・屋根・エアコン・照明・クロス・自在棚など、細かな追加費用も積み重なっています。
太陽光・蓄電池は約223万円
わが家では太陽光発電と蓄電池も採用しました。
見積書上の「太陽光&蓄電池パッケージ」は、
2,228,500円
です。
建物本体価格だけを見ると、一条工務店は高く感じる人もいるかもしれません。
ただ、住宅会社同士の価格を比べるときは、
太陽光・蓄電池・床暖房など、自分たちが希望する設備までそろえた最終金額で比較することが大切
だと感じました。
わが家も他社を検討したとき、同等の設備をオプションで追加していくと、当初想像していたより金額が上がることがありました。
一条工務店の冬の電気代を公開|豪雪地帯のリアルな請求額と売電収入
太陽光を採用した後、実際の電気代や売電がどうなったのかはこちらで公開しています。
地盤改良費は0円でした
わが家の土地では、地盤調査の結果、地盤改良工事は必要ありませんでした。
地盤改良の有無によっては、家づくりの予算が大きく変わることがあります。
ただし、
「古くからある土地だから安心」
「神社が多い地域だから地盤が強い」
などと単純に判断できるものではありません。
土地探しの際は、ハザードマップや過去の地形、地盤調査結果などをそれぞれ確認することが大切だと思います。
特に、土地そのものは気に入っていても、実際に住み始めてから近隣環境で悩むケースは事前には見えにくいものです。
自分たちだけでは確認しづらい場合は、購入前に近隣環境を専門的に調べてもらう方法もあります。
土地購入前に、近隣環境まで確認しておきたい方へ
お金をかけてよかったオプション
約300万円のオプションを採用しましたが、入居後に振り返っても「ここはお金をかけてよかった」と思うところがあります。
天然御影石のキッチンカウンター
特に満足しているのが、グレイスキッチンとカップボードの天然御影石です。
人造大理石より費用は上がりましたが、実際に暮らしてみても、見た目の高級感はかなり気に入っています。
毎日使うキッチンだからこそ、家を建てたときだけではなく、住み始めてからも「これにしてよかった」と思える部分です。
キッチンは使用頻度が高いため、わが家では費用を抑えることより、長く満足できる仕様を優先しました。
3.5寸屋根+勾配天井
もう一つ、お金をかけてよかったと思っているのが勾配天井です。
当初は1.5寸勾配の屋根を提案されていました。
ただ、せっかく平屋を建てるなら、リビングには高さと開放感が欲しい。
そこで屋根を3.5寸勾配へ変更しました。

一条工務店の1.5寸屋根と3.5寸屋根の勾配天井比較
1.5寸から3.5寸へ屋根勾配を変更。勾配天井の高さを出すことを優先しました。
勾配天井だけでなく屋根形状変更にも追加費用がかかったため、決して安い選択ではありません。
それでも、完成したリビングを見ると、平屋でありながら吹き抜けのような縦方向の広がりがあります。

3.5寸勾配にしたわが家のリビング勾配天井。下から見上げると、天井の高さがよく分かります。

リビング側から見た勾配天井。平屋でも縦方向に空間が広がり、実際の床面積以上の開放感を感じます。
毎日過ごすLDKだからこそ、この開放感は満足度に直結しています。
屋根勾配の変更と勾配天井は、わが家のオプションの中でも費用が大きかった部分ですが、入居後も**「ここはお金をかけてよかった」**と感じています。
建築費を抑えるために「坪数」を増やしすぎなかった
わが家の土地にはある程度余裕があり、建物をもっと大きくすることもできました。
ただ、当然ながら坪数を増やせば建築費も上がります。
そこで、
「広ければ広いほどいい」とは考えず、必要な場所に必要な広さを取る
ことを意識しました。
子ども部屋や主寝室は必要以上に大きくせず、廊下も極力減らしています。
その分、キッチンや勾配天井など、毎日の満足度に影響すると考えた部分へ予算を使いました。
家づくりでは、「何を追加するか」と同じくらい、どこを大きくしすぎないかも予算調整には重要だったと思います。
入居後「削ってもよかったかも」と思ったオプション
一方で、実際に1年半ほど暮らしたからこそ、
「これはなくても困らなかったかもしれない」
と思うものも出てきました。
ここからは、見積もり時点では分からなかった入居後の答え合わせです。
主寝室のエアコン|ほとんど使っていない
主寝室には、リビングとは別にパナソニックのエアコンを設置しました。
一条工務店へお願いしたエアコン工事は77,800円でした。
ところが、約31坪の平屋で実際に暮らしてみると、リビングのエアコンだけでも家全体がかなり涼しくなります。
主寝室のエアコンは、入居後約1年半で数回しか起動していません。
子ども部屋にも将来エアコンを付けられるよう配管穴は設けましたが、現在はまだ設置していません。
ただ、私は以前住んでいた賃貸で、真夏に唯一のエアコンが故障した経験があります。
繁忙期とお盆が重なり、新しいエアコンが付くまで約3週間。
真夏をエアコンなしで過ごすのは、本当に大変でした。
その経験から、
「家にエアコンが1台しかないのも少し怖い」
と思っています。
そのため主寝室のエアコンは、使用頻度だけで見れば不要だったかもしれませんが、今は故障時の予備・保険のような存在です。
ここは家の広さや間取り、家族の生活スタイルによって意見が分かれる設備だと思います。
ペット専用くぐり戸|肝心のリロが使わなかった(笑)
主寝室のドアは、愛犬リロが自由に出入りできるようにペット専用くぐり戸付きパネル戸へ変更しました。
オプション価格は、
5,000円
です。
高額なオプションではありません。
ところが……。
肝心のリロが全く使ってくれません(笑)。
何度か練習したものの、扉を押してくぐること自体が怖いようです。
結局、寝室を出入りするときは、今でも人間がドアを開けています。

ペットドア練習中。
何度練習しても、本人(本犬?)はどうしても怖いようです(笑)。
ペットドア自体は便利な設備ですが、犬や猫の性格によっては、
「付ければ必ず使ってくれるわけではない」
ということを学びました。
照明パッケージ|もっと施主支給してもよかった
照明については、少し後悔があります。
一条工務店へお願いした、
- オリジナルLED照明パッケージ:93,400円
- LED照明器具追加分:42,800円
を合わせると、
136,200円
です。
さらに、わが家は照明7か所を施主支給し、そちらに105,826円かかりました。
つまり照明全体では、
136,200円+105,826円=242,026円
です。
施主支給した照明は、好きなデザインをかなり厳選したので満足しています。
一方で、振り返ると、
「引掛けシーリングにして、自分たちで取り付ける場所をもう少し増やしてもよかったかも」
とも思います。
家づくりでは、とにかく決めなければならないことが膨大です。
仕事・家事・育児をしながら打ち合わせを続けていると、
「もうここから先は考え疲れたから、お任せで……」
となることもありました。
照明は、まさにその一つでした。
一条工務店の照明を施主支給|自分で取り付けた7か所の費用・難易度を公開
わが家が施主支給した照明7か所と実際の金額はこちらで詳しく紹介しています。
約3,427万円の建築費を振り返って思うこと
わが家のグランスマート平屋の建築工事費は、
34,268,656円。
決して小さな金額ではありません。
ただ、金額だけを見て「高かった・安かった」と判断するのは難しいとも感じています。
わが家では、
- 太陽光・蓄電池
- 全館床暖房
- 勾配天井
- 天然御影石のキッチン
- 収納
- 住宅性能
など、自分たちが重視した部分へ予算を使いました。
反対に、坪数は必要以上に増やさず、廊下や各個室の広さを抑えています。
そして入居後に振り返ると、
「これはお金をかけてよかった」
「ここは削ってもよかったかもしれない」
の両方があります。
見積書を作っている段階では、その答えはなかなか分かりません。
だからこそ、これから家を建てる方には、単純な坪単価だけではなく、
自分たちが希望する設備やオプションまで入れた最終金額
で住宅会社を比べてみてほしいと思います。
これから家づくりの予算を考える方へ
わが家も、一条工務店だけを見て住宅会社を決めたわけではありません。
複数の住宅会社を比較したことで、
「標準で入っている設備」
「追加料金になる設備」
「自分たちが絶対に譲れないもの」
が少しずつ分かってきました。
同じ3,000万円台の見積もりでも、含まれている設備や仕様は住宅会社によって違います。
気になる住宅会社が複数あるなら、本体価格だけではなく、自分たちの希望を入れた見積もりで比較するのがおすすめです。
▼ 気になる住宅会社の間取り・見積もりをまとめて比較してみる
まとめ|一条工務店グランスマート31坪平屋の建築費は約3,427万円
わが家の一条工務店グランスマート平屋は、
施工面積103.10㎡(約31.19坪)
建築工事費は、
税込34,268,656円
でした。
この中には、建物本体・付帯工事・約302万円の標準仕様外工事・太陽光・蓄電池が含まれています。
一方、土地代や外構、登記、住宅ローン関係費などは含めていません。
家づくりの金額は、坪数だけでなく、
どこにお金をかけ、どこを抑えるか
で大きく変わります。
わが家の実際の見積もりと、入居後の「答え合わせ」が、これから一条工務店を検討する方の予算づくりの参考になればうれしいです。
あわせて読みたい
一条工務店を選んだ決め手は?4社を比較してグランスマートに決めた理由
一条工務店で後悔したこと8選|住んで感じたデメリットを正直レビュー
